支援事例
検査業務のシステム化による効率的な運用の実現
渋谷済生クリニック様 (東京都渋谷区)
院長 | 加藤 清恵 先生 (総合内科専門医、糖尿病専門医) |
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所在地 | 〒150-0011 東京都渋谷区東2丁目23-3 タゴシンビル1階 |
診療科 | 内科・糖尿病内科 |
電子カルテ | SimCLINIC T3α XLink package |
エスアールエル営業 | 東京南営業所 小林 祐也 |
どんなクリニック?
渋谷済生クリニック様は、糖尿病を中心に内科疾患や生活習慣病等の診療所として2018年3月に開業されました。 近年の糖尿病患者様の増加に伴い、病院外来にあふれる多くの患者様を対応された加藤先生(院長)のご経験から、「待ち時間の長さや診療時間の短さを解消する場所としたい」という強い思いのもと、専門医療を行いながらかかりつけ医として患者様個々人に寄り添う診療を行っておられます。
Interview
渋谷済生クリニック
臨床検査技師 大川 様
クリニック開院以来、日々の診療を支える検査業務の運用効率化に積極的に取り組んでこられた経緯、 一連の検査業務に関する運用改善への取組みについて、臨床検査技師 の大川 様 にお話を伺いました。
手間とミスを減らすことが課題
Q
開院時に検査結果参照システム PLANET NEXTを導入された後、今年には全自動採血管準備装置 BC・ROBO 7 を導入されましたが、導入前は検査業務に関してどのようなことでお困りでしたか?
A
導入前は、院内検査機器に患者IDを手入力し、電子カルテに情報を送信する作業が必要でした。その際、手入力による患者ID入力の間違いにより院内データが電子カルテに送信されないという不具合が生じることがありました。 検査項目名と患者様情報の照合については、検査技師及び看護師が目検で行っていました。 また、すべての検体ラベルを1つ1つ検体容器に手で貼り付ける手間がかかっていました。 検査の前準備にかかる手間やミスを減らしたいと思い、PLANET NEXTと連携可能な BC・ROBO 7 導入を決めました。
BC・ROBO 7 の導入により、検査準備の 時間短縮に加え、間違いの防止も実現
Q
PLANET NEXTと BC・ROBO 7 の導入後は、どのように業務改善がなされましたか?
A
BC・ROBO 7導入によって、検体ラベルがバーコード出力になり、これまでのラベル作成における患者属性の手入力の時間短縮ができ、入力間違い・紐付間違いが無くなりました。採血忘れなど、必要検査の抜け漏れも無くなりました。 また、検査項目が検体ラベル印字により確認できるようになったため、検査項目名と該当患者様の照合の手間が省けています。ラベルを見るだけで検査項目がわかり運用が楽です。
Q
機器導入により作業が効率化されましたね。人員体制など検査そのもの以外のところにも変化はございましたか?
A
検査準備・検査に対応する人員は、導入前は検査技師と看護師での3人体制でしたが、導入後は労力を減らすことができています。検査前準備の時間短縮、人員削減、ミス防止の効果を実感しています。
電子カルテから検査指示箋を出力し、PLANET NEXTと連携した BC・ROBO 7 からバーコードラベル付き採血管を発行し、両者を照合して検査前準備が完了。
無駄の出ない管理運用でさらに効率化
Q
最後に、運用にあたり工夫していることがございましたら教えてください。
A
使用せず余分になったラベル付きの容器で再利用可のものは「再利用Box」を作って入れておき、必要になれば再利用する管理運用を行って無駄にならないようにしています。
院長の加藤 清恵先生のコメント
院内の医療スタッフの皆様(写真最左が院長の加藤先生)
前任の病院では、健診を含め外来・入院とオーダリングシステムで運用していたため、検査オーダーすれば検体ラベル・採血管はすべて自動的に準備できるしくみになっていましたが、クリニック規模ではなかなかそういうしくみが無く、人の間違いでエラーが発生することがありました。 今回、PLANET NEXTと BC・ROBO 7 の導入により、間違いが無くなったのは大変良かったですし、スタッフの作業軽減もなされ業務効率向上にも効果があったと思います。
※BC・ROBO7は株式会社テクノメディカの製品です。