Lab Update
VOL.1 分子標的治療におけるバイオマーカー
ホームページをリニューアルしました。これから定期的に臨床検査について最新のトピックスやタイムリーな話題について掲載していきます。
今回は「分子標的治療におけるバイオマーカーに関する情報をお届けします。
「がん」は不治の病と恐れられ、日本においても増加傾向にある病気となっております。
国立がん研究センターによると、日本でのがんによる死亡者数は他の病気や原因を上回り
第1位で、約3人に1人ががんで亡くなられており、年間で見ると約35万人にのぼります。
その中でも死因トップとしてあげられるのは、男性が肺がん、女性が大腸がんとなっており
男性において、肺がんは以前1位だった胃がんを抜いて、トップになり
女性に関しても、肺がん・大腸がんともに増加しております。
死亡数の多いがん種(2017年)
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
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男性 | 肺 | 胃 | 大腸 | 肝臓 | 膵臓 |
女性 | 大腸 | 肺 | 膵臓 | 胃 | 乳房 |
男女 | 肺 | 大腸 | 胃 | 膵臓 | 肝臓 |
※元データ:人口動態統計によるがん死亡データより
分子標的治療薬とは
従来の抗がん剤は、細胞分裂の過程に直接作用して、細胞死を起こすサイトトキシック(cytotoxic=殺細胞性)な作用をもつ薬剤です。そのため、がん細胞だけでなく正常細胞に対しても同じように障害を与えていました。
それに対して、分子標的治療薬はがん細胞に特異的な分子の働きを阻害し、細胞増殖を抑制するサイトスタティック(cytostatic=細胞増殖抑制)な作用を有する薬剤です。そのため分子標的治療薬はがん細胞に選択性が高く、従来の抗がん剤のように正常細胞を傷つけずに蓄積性も持たないので、従来の抗がん剤に共通してみられた、重篤な副作用などが軽減される期待の治療薬です。
弊社では各種の分子標的治療薬に対するバイオマーカーを測定しております。
医療者向けの『分子標的治療におけるバイオマーカー』冊子を情報提供としてご準備しておりますので
ご要望のある場合は、最寄りの弊社営業所までご連絡を頂ければ幸いです。
※本コンテンツは医療従事者向けのコンテンツです。 医療従事者以外の方からの冊子のご提供には対応しておりません。
文責:マーケティング本部 プロモーション推進部 本田順二(※所属は掲載当時のものです)
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